VOL.13 原田 和明さん

VOL.13 原田 和明さん

2022年度山口県芸術文化振興奨励賞を受賞された原田和明さんにインタビューしました。 作品制作の原動力や郷土への思い等、さまざまなことをお話いただきました!

画像:原田 和明近影

原田和明さんのプロフィール

山口県光市出身。2002年オートマタ制作を始める。2006年から2007年の間、巨匠マット・スミス氏に師事する。そして、University College Falmouth大学院卒業後、2008年山口市秋穂に工房「二象舎」を設立。現在オートマタの制作や国内外で展示を行っている。2015年工芸都市高岡クラフトコンペティション優秀賞、他受賞。

受賞について

Q:山口県芸術文化振興奨励賞を受賞されてのご感想をお聞かせください。
A:名誉ある賞をいただき光栄に思います。オートマタ制作を始めて以来、多くの方々にご支援をいただいたお陰であると、身に染みて感じています。
「思う壺」
「笑いの壺」

創作活動について

Q:原田さんにとって、オートマタの魅力とは何ですか?
A:こどもの頃から、物をつくることや人を笑わせることが好きでした。僕にとってオートマタの魅力はその両方が同時にできることです。
Q:作品を制作する際は、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?
A:「楽しいかどうか」が行動の指針です。「こういうものがあったらきっと楽しいだろうな」とか、「こういうことをしたらたくさんの人に楽しんでもらえそうだな」というアイデアを思いついたら、それを楽しみながら形にしていきたいと思っています。

山口県について

Q:ご自身の創作活動の中で、山口県との繋がりを感じることはありますか?
A:特に人との繋がりが広く深くなりました。2008年に山口市秋穂に工房を構えた時点では、家族や親戚以外に関わりの深い人はいませんでした。それが今では、材料の仕入れ、展覧会のポスターのデザインなど、制作にまつわる様々な面で協力してくれる心強い友人が山口県にいます。またこれまで地元のテレビや新聞、雑誌などで僕の活動を取り上げていただいたおかげで応援してくれる人も増えました。同世代で活躍している山口県内の友人たちからは刺激をもらっています。

未来について

Q:今後の目標や抱負を教えてください。
A:今年2022年の秋に、山口市秋穂にある工房のすぐ前に、僕の作品を展示する小さなミュージアムがオープンする予定です。より多くの方にオートマタの魅力を知っていただくきっかけになればと願っています。これからも山口県を拠点に、世界中の人々が思わず笑顔になるような作品を作り続けていきたいです。
Q:最後に、山口県の若いアーティストに向けてアドバイスや応援のメッセージをお願いします。
A:僕は夢や希望をすぐ公言します。いつか自分の作品集を出版したい、海外でも作品を発表したい、何万人ものお客さんが来てくれる展覧会を開催したい、自分のミュージアムを建てたい、などなど。最初は実現するあてがなかった夢でも、言い続けていれば不思議と力になってくれる人が現れて、実現してきました。山口県の若いアーティストのみなさん、自分が叶えたい夢を具体的にイメージして、それを口に出し、日々の制作に最善を尽しましょう。きっとその夢は叶いますよ!

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